進路を変更する

香穂が、「進路を変更したい」と、きのうボソっと言いました。香穂は、あわてて、プライベートでお願いしている進路カウンセラーの方に連絡を取りました。きのうのうちに、すぐに自宅まで来てくれて、話をしてもらい、エッセイ等も見ていただきました。
香穂に言い分は、こうです。
「自分は、2Dの絵の世界とコンピューター関連を考えていたけど、もっとしたいことがでてきた。それは、舞台芸術の世界の舞台設定だ」
と言い出しました。ほぉぉぉぉ〜!と思った、私。

というのも、香穂は、テックシアターと言う舞台を作る授業を今年の9月から取っていて、これが、まぁ、毎日、学園祭の準備のようなクラスなのです。年間に5回行われる劇の舞台設定を作る授業なのですが(こういう授業があるのも驚きなんだけど)これが、本格的です。

宿題もたくさんでて、舞台設定、衣装だけでなく、100個以上あるライトの角度、色、強さ、高さ、動き、等々を事細かに設定したりします。数学もできないと、この宿題はできません。香穂は、この宿題を毎回見せてくれるのですが、それは、それは細かい・・。雑なことが大好き、大雑把は得意!の私にとっては、この図面を見ただけで、くらくらしてしまいます。香穂は、この毎日でる宿題では、常に満点をはじき出し、香穂が宿題を学校に持って行くとクラスの子達から
「香穂ぉ・・お前、こんなの描いてくるなよ。俺たちがAとれないだろっ!」
と言われるそうです。香穂は、今年初めて、このクラスをとったので、新人なのですが、(このクラスは、選択制なので、4年間でも取ることができます)この宿題の成果が認められて、クラスの生徒全員一致で、次回の劇の「アリス ワンダーランド」の舞台設定の総責任者になりました。

ところが、大学では、この舞台設定は、ドラマの学科(劇学科)の中に入りますので、絵で進学しようとしていた香穂は、授業が取れるかどうかが、心配の種になってきました。劇は、死んでも出たくない。舞台に立つなんて、ごめんだ。という香穂です。と、以上が香穂の言い分でした。


あぁ・・・だから、University of pacificでも必死で、舞台設定の授業について質問していた訳ね。進路カウンセラーの人に、今回進路の希望にあがっている大学の舞台設定の授業を調べてもらい、2Dの絵で受験するのではなく、舞台設定で受験すること等が話し合われていました。舞台芸術のほうが、入学は、難しくなるようです。
美術、芸術が苦手な私は、もう何を話してるのか、ちんぷんかんぷん。
とにかく、彼女の希望する大学たちには、その学科があり、最先端は、やはりLA方面でハリウッドと関係が密な総合大学に行かないといけないのかもしれないな。という話でした。(東には、いかない香穂です)
香穂は、総合大学を希望していますので、専門学校には、行かないということで、なんとか、いろいろと絞り込まれてきました。

こんなにいろいろな進路があるっていいな。私は自分の進路は偏差値で、自動的に決まった気がしています。こんな真夜中まで悩むこともありませんでした。したいことをして生きていけるっていうのは、幸せなので、がんばってほしいと思います。


「香穂、私も一緒に研究するよ・・・。」と言いたいのだけど、どうしても体がついていかない。というのも、きのう見た大学でも香穂の絵の学科より、スポーツ学科が気になって気になって・・。学生時代は、「脳も筋肉?」と聞かれるくらい、自転車にハマっていた、あの時代を思い出しました。とにかく、まったく趣味も考え方もし好も違う私たち親子は、なかなか大変です。