自閉症児とともに〜1600KMの旅〜

kuboyumi2005-03-25

ディスバレーに向かいました。香穂と渡の学校が終わるのが、3時。それから、700KMほど運転して、夜9時半にディスバレーの手前のモーテルがある街につきました。チェックインできたのが、夜10時半、私の前に4人が並んでいました。

受け付けのばーちゃんは、予約で来る人と、今、来た人との部屋の割り振りが、近年まれにない、「満室」という状態になってしまったので、うまくできないらしい。

普通、そうなれば、仕事に集中すればいいのに、
おばーちゃんは、一人をチェックインさせるのに、15分以上かかり、その間、自分の身の上話や、孫の話、ディスバレーの現在咲いてる花の話などなど。。と延々と一人一人に語って聞かせてくれます。親切にきいているお客もすごい。

さて、私の番がやってきました。
おばーちゃんは、私に鍵を2つくれて、部屋が二つあるので、子供がいるから自分が心地いい方の部屋を取りなさいといってくれました。
渡が受け付けで待っている間に、こちらが説明するまでもなく、
障害があるとわかったみたいで、1階と2階の鍵をくれました。

多動の渡を2階の部屋には、泊められないので、

「そんなん、1階に決ってるよなぁ。。」

と香穂といいながら1階の部屋をあけたら!

なんとそこは、何個も便器が並んだ部屋だった。
ベットもなにもなく・・。ただ便器だけがずらーっと並んでいた。
Σ(゜д`*;)アッ,アハァ?


私と香穂はおどろき、あわてて、2階の部屋をチェック!

2階の部屋は、ちゃんとベットが2つあったので、その部屋にしました。
(飛ばない、はねないと注意しつづける事になったが)

受け付けのおばちゃんにそのことを話していると、
後発隊の家族がモーテルに着いた。1時間遅れてサンノゼをでているのに、受付で会えた。
ということは、私は、チェックインに1時間かかっているわけです。

ところが!後発隊家族が、このオバーちゃんのおがげでトラブルに巻き込まれた・・。

総勢5人でやってきたこの家族は、
2つのベットがある部屋を予約しています。
ところが渡された鍵を使って部屋にはいると、
小さな部屋で、ベットがひとつしかありません。


あわてて、友達のダンナさんは、受け付けに走り、予約した部屋と違うと言い、新しい鍵をもらってきたら、なんと、補助鍵(普通のお宅の玄関の扉についてるチェーンのものと同じ使い方をするもので、ホテルの扉についてる補助の鍵)が、なぜかわからないが内側から、かかっていて、人は部屋の中には、いない。(よーするに、インロック
そのことを受け付けに言いにいった、ダンナさんと受け付けのおばーちゃんの会話

ご主人「この鍵、扉は開くけど、内側から補助鍵がかかっている」

オバちゃん「これ、貸してあげるから、自分で切って」

といい、金物などをきる「かなのこ(ぎり)」をご主人に差し出した。

Σ(*゜Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!

えっ?鍵をカナノコで、切るの?そりゃないでしょ。客が鍵を切るの?

ダンナさん「いやぁ・・
      僕、そんなことしたことないから、壊しても怖いし。」

      #ダンナさん、やさしい。私なら鍵切る前に、自分がキレてる。

オバちゃん「切ればいいから」

    すると。。受付には、大阪人みたいな客人は、ちゃんといて、
    #余談だか、私は大阪出身で、カリフォルニア人って、
    大阪人に、似てるところが多々あるとよく思う。

ほかの客「そりゃ、あんた、ここの人なんだから、アンタがやったほうがいいよ」

おばーちゃん「じゃ、切るわ」

といって部屋にカナノコをもって、でかけた。
部屋の扉を少し開けて、カナノコで、補助鍵を切り始めた彼女。けど時間がかかるうえに、疲れてきたらしい。
でダンナさんに

おばーちゃん「シングルの部屋が2つあるから、それにしない?」

ダンナさん「予約した時と同じ値段だったらね。」

おばーちゃん「それは、だめよ。なら切るわ!」

といって、マジで補助鍵をカナノコで切ってしまった(写真参照)

普通さぁ。。部屋があかないからって、のこぎりで鍵を切り落とさないと思う。
すごいわ・・。

ということで、2家族が、ちゃんと布団に入れたのは、もう午前だった・・。
明日は、デスバレーだ。エェイ!