渡のナンパ
日本からお客様がきました。彼女は、20歳台の美人さんで、渡のお気に入り。渡はどうにかして、彼女に近づきたい。最近、渡は、綺麗な人の髪の毛に触るというのを、楽しみにしています。で、我が家に彼女が来たときも
“Can I touch your hair?”(髪の毛に触っていいですか?)
と聞いて、いいよといってもらって、うれしそうに、そっと触っていました。で
“Close your eyes.”(目を閉じて)
と言ったところで、私に叫ばれました。
「ダメだよ!○○ちゃん、目をとじたら、ホッペにキスされるからね!」といわれて、
「目を閉じてと言うのはダメ」
と私に、注意されました。
これは、渡は、失敗。
さて、ご飯です。他のこちらに住んでいる友達もやってきて、ワイワイと座を囲んでの食事。
渡は、どうしても日本からきたお気に入りの彼女の横に座りたい。彼女に
"Can I sit here?”
「横に座ってもいいか?」
と彼女の横の少し空いてる場所を指差し、小さな折り畳みの丸い椅子を持ってきました。彼女に
「いいわよ」
と言われて、椅子をそこに置き、満面の笑みで自分の食べるスープをキッチンに取りに行きました。
こういうときだけは、話すんだから!と思っていた私は、渡がスープを取りにいっている間に、彼女の隣の渡が持ってきた丸イスに座ってみた。
「ぼくの席なので、空けてください」
と言ったら、あけてあげようとおもったけど、渡は、スープをついで、振り返ったら、座っていたのが、ママなので、目をまん丸にして、びっくりしたけど、ママには交渉して無理だと思ったらしく、私の隣に座りました。結局、日本からのお客様の横に私、その横に渡が座ったわけです。渡は、どうしても、彼女の横に座りたい。けど、直接、ママにそこを退け!と言っても、退いてもらえないだろうと思っていたみたいで、知恵を絞っていました。そして出た言葉が、
「僕、ジュースが飲みたいのだけど・・」
と言う。私が、
「どうぞ、ガレージの倉庫においてあるから、取ってきていいよ。」
「ママが取ってきて」
と言います。私が席をたった隙に、彼女の横に座ろうという魂胆です。
彼女いわく、
「すごい!これ、コンパで必要なテクですよ。渡ちゃん、コンパは、もうデビューできるわね。」
とお褒めに預かりました。
ほんと、渡の美人好きには、困らされます。