自閉症の姉弟の仲がいいということ

香穂が、プロジェクトの為に昔の写真を引っ張りだして来ています。
自分が産まれたころの写真から、小学校、中学校の写真がでてきました。
多動で逃げまくる渡をおいかけて、うまく丸め込んで香穂が一緒に肩を組んだりしながら、写真に写っています。
「あっ、これ○○に行ったときのだ!この時に渡がいなくなったんだよねー。」
「渡、結構かわいいな」
「この長髪の時の渡はいいな」
「あっ!ダブルピースの写真だ。ダブルピースを教えたときにさー、渡は自閉症だから、手の平を自分の方にむけて、ピースしちゃうんだよね。けど、ほら、ちゃんとできるようになってるでしょう?」
等々、香穂の感想が述べられ・・。



写真を見てるときに大学生の友達が我が家にやってきました。すると香穂が学生さんに
「あっ!○○ちゃん、こんにちは。ねぇ、○○ちゃんってお姉ちゃんがいたよね。
私さー今、昔の写真みてるんだー。○○ちゃん、見てみて。○○ちゃんは、お姉ちゃんとこんなに仲よかった?私と渡ってさー。昔、こんなに仲よかったんだよ。最近は喧嘩するけどね。けど、まだ仲良しなんだよ。ねぇ、ちょっといいでしょう?うらやましい?」
と自慢してます。



へっー。なんか、日本的感覚だと、ティーンの時に、弟と仲良しっていうのも恥ずかしいんだけど・・。と思ったけど、香穂はアメリカ人的に正直に答えています。

けど、あんた、昔は、
「もう渡、嫌だよ・・」ってよく言ってたよね。それは
もう忘れちゃったのね・・。