ぶっ飛びのアメリカ事務仕事

香穂がちょっとしたことに巻き込まれました。
香穂は大学に入学する前にAP Japanese(上級日本語)というテストをうけました。
これは、カレッジボードという会社が行っている公式単位認定システムでこの試験に通れば、大学で第二言語を取らなくて言い訳です。香穂は、小さい時から日本語を公文・補習校等で勉強しておりましたので、アメリカの大学で学ぶ第二言語レベル程度の日本語はできます。
大学で第二言語を学ぶ時間があったら、自分の専門分野の勉強に力を入れたいと思った香穂の考えです。



このテスト
「公式」
なものですので、きちんとしてるはずなのですが・・。
待てど暮らせど結果がこない。
おかしいので、香穂が問い合わせたら
「調べてる」「あとで電話します。」
の回答ばかり。


香穂は、大学の提出期限が迫って来たので、
「あのー。大学で必要なんですが・・。」
って言うとやっと
「なんだか、あんたの成績がみつからない。なくなったみたい。自宅に電話するね、あなたの事故処理番号(ケース番号は)XXX-XXX」と言われたそうです。

えっー試験結果なくすぅ???
なんだか、アメリカ・・。
こんなのあり得ない。日本だったら朝日新聞にのってるよ。


しょーがないので、自宅にいる私が待ておりましたが、待てど暮らせどカレッジボードから電話がこない。
香穂は悩んだあげく、Pepperdine大学のカウンセラーに事情を話したそうです。香穂のカウンセラーは教授が直接やってくださっています。教授はどこでもいそがしいですから、普通なら
"So what?"
なのです。香穂の高校時代の成績紛失は、香穂自身の問題で大学には関係ないし、新たに単位を大学でとってくれれば大学も授業料を払ってもらえるので、儲かる訳で・・。
自分の成績をきちんと耳を揃えて出せないのは、香穂のせいです。現在アメリカの大学、とくにUCやStateは、人手が足りないので、そんな話を生徒にされても本当に
"So what?(それがなんだっていうの?=私に何の関係あるの?)
だと思います。

ところが香穂のカウンセラーの教授。親身になって香穂の話を聞いてくれた上に、
目の前でカレッジボードに電話して問い合わせてくれました。
びっくりしたのは、カレッジボード。大学の教授直々に電話が掛かって来たわけですから。

速攻で我が家に書類がおくられました。先生がかけてくださって、2日後です。
書類内容は「成績がなくなったので、再試験を無料でうけれます」
というものです。教授が電話したその日のうちにカレッジボードから電話もありました。
   ##けど、香穂の名前が男の名前だ思い込んだカレッジボードは、香穂の名前は、
     男性名だとおもったらしく、「彼が彼が」というので、
     「渡は大学には行かないけど?」というと相手は通じなくて、焦ってました。


ペパーダイン大学のほうでは、すぐに臨時教授会が開かれ、香穂のケースが討議されて、大学が認定する日本語の試験を受け、合格することによって香穂の第二言語の取得は不必要になるという事が決まりました。

あり得ない大学。優しすぎる。

気が弱く、文句が言えない香穂には、びったりの大学です。
Pepperdineのすごさを思い知りました。