すごかった娘のエジンバラ国際フェスのフリンジで受賞した劇

さて娘の"Why do you stand there in the rain?"という劇を見てきました。大学はここ。

きのうも書きましたが、金曜日の夜と土曜日の夜の2回見ました。オンラインなどでの宣伝用のポスターは娘が作成。こちらです。

この劇はエジンバラ国際フェスのフリンジで、Scotsman Fringe First Award (フリンジ1位)賞をいただいたものです。
これらの劇は正式にUKから依頼がでて、スコットランド/イギリスツアーもすでに決定しています。
娘は今回アメリカで初めて行われたこの劇の舞台総監督を勤めました。
内容は難しいよ。といわれていたので、金曜日に一度見て予習。
解らない部分を次の日に香穂に質問攻めにするというものした。
今回は大ホールで上映です。

舞台芸術学部は大ホール、中ホール、小ホールと3つのホールを持っています。

さて劇は特色があります。

劇の最初、2年半前に行われた、UC Davisのペパースプレー事件(催涙スプレー)から入ります。この事件は、授業料の不当な値上げに抗議した学生が座り込みをします。しかし、キャンパスポリスは、ペパースプレーを生徒に捲きます。事件は先日、Davis側が謝罪し,
1ミリオン(1億円)近い賠償金が生徒達に払われる判決がでて終結

ここから、物語は始まります。俳優達が「Pepperdine大学の学生が言いたい事がある!」と腕を組み座り込みます。

今回の劇はスコットランドでよく用いられる衣装を変えて、1人で何役も演技するというものです。
物語は、第一次世界大戦で参戦したアーミーの人たちが、数十年先に貰える恩給を大恐慌の兆しが見えた事から不安になり、前倒しで貰うことを嘆願するというものです。この劇のこの事件がボーナスアーミー事件と言われて、1万人ほどが参加し、警察が大量に殺す事はなかったものの、冷たい雨が降りしきる中、女性や子供は複数肺炎でなくなります。雨の中たたずむ人たちにアメリカ政府はなにも手を差し伸べず、死者を出したということから、この劇の題名がついているようです。
これはアメリカ政府としては、黒歴史として残っているもののようですね

舞台の設定は、こんな感じ。ペパースプレーを模しているので会場前にはもうすでに舞台は煙。

すごいな。

さて、舞台を見た感想ですが、すごすぎる。本当にプロのようです。
香穂と渡を赤ちゃんの時から知っている方も見に来て頂いたのですが、最初は学生の劇と素人の劇を見に行く感じだと思っていたのですが、あまりにすごくて驚いたそう。そりゃそうかも。俳優学部の子達は、舞台ごとに毎回オーディションがあります。これに落ちる子もいっぱいいて、死ぬほど練習しないと在学中になにも出てないってなります。すでに先輩はデビューしてる子もいるし、CDも売り出してる子もいます。
スカウトの人たちも見に来ますので、必死でしょう。
みんな人生がかかっていますから。

この劇、社会派で非常におもしろかったので、劇団四季がやればいいのに....。と思います。
日本でうけそうな劇です。