アメリカの大学院の入学式

香穂の大学院が始まりました。昨日は大学と大学院と合同の入学式でした。
場所はこんなところ。

大学生はほとんどが家族で参加。
えっー、そんなんだったら私も行けたのにぃ。と思うけど、
「大学院の入学式に母親がついてくるってあんまりないよ。大学はみんな来るだろうけどさ。」
と言われてしまった。

娘に感想を聞くとPepperdineとは違い、結構みんなまだなんだかのんびりしているなーという感じだそうです。

ペパーダインはみんなやるぞ!みたいな緊張感があったけど、ここは芸術専門の大学なので、実際に学校が始まらないと、緊張感わかないんじゃないかなぁ。授業始まったら、一気にみんなピリピリしだして、緊張感わくよ。

とのことです。
さて、今日は、学部の教授陣の挨拶とお話。
30名の教授がそれぞれ挨拶すると言われたので、

何時間かけるんだよぉぉ。

と焦った娘。教授はお話が得意なので、この仕事をやってる人が多いし。
ところが、教授陣はみんなアニメーション関係のいわば技術職。驚くほどパブリックでのスピーチが苦手だったそう。なので、20分で終わり。
えっー!お話好きのアメリカ人がそれはすごい!と、驚く私。
娘は、これはアメリカでは見た事なかった光景だったので驚いたのだけど、大勢の知らない人の前でのプレゼンが苦手なだけで、知り合いだとむちゃくちゃうまそう、とのこと。
私は、

学内の政治的な関係でみんな自分の意見が言えないんじゃないの?日本で言う気を使うみたいな。

と聞いたら、

いやーそれはないな。だってさー。みんな突っ込むんだよ。一人の教授がすごく照れながら
「あの..えっと... 僕の教室は、B棟の5階の西側です。えっと...。みんな大歓迎しますので探して来てください。」
と言うと、他の教授が
「お前の部屋、一番わかりにくいじゃねーか!!」
とか突っ込むんだよ。
一人の教授なんて、遅刻してきて
「ごめんなさい。本当にごめんなさい!!」ってすっごく謝って、
「あの、ぼく、ピア(船着き場)から必死で走ってきました。(←大学からすごく遠い。)本当に遅れて...」の次に、おぇっ、と気分がわるそうな気配。どうもマジで走って、酸欠状態になったみたい。焦る生徒達。けど他の教授達が拍手をすると急に元気な笑顔になって、
「えぇぇ!!拍手してもらえるんですか!ありがとうございます!!」
と顔を赤らめて喜ぶんだ。で、一番大事な自己紹介は、喜んでいて忘れていたので、他の教授がしてくださった。教授陣はすごい経歴の人たちばかりで、生徒達は自己紹介毎に盛り上がった。

なんだか楽しそうねぇ。と私が言うと

まっ、最初だけかもね。教授陣は、すごくピュアな感じの人たちだけど、その純粋さで教授になったということは、本当に実力があって教授職をやっている訳だから、絵の事になるとマジで厳しいだろうねぇ。まぁ、もう大学院だから大学の時のような大学って....。みたいな緊張はないけど、さて、何できるのかな?というのはあるよね。挨拶終わってから個人的に教授に話すと、やっぱり教授で、すごかったし、話も長かったよ。

なんだか、大変そうだけど、盛り上がる大学院。さて明日から、授業です。母は毎朝早起きが大変です。