Back to School night〜アメリカの高校事情〜

香穂(現地の高校2年)の学校で説明会がありました。高校は4年制で、日本の大学単位とほぼ同じ制度になっています。
大学進学というと、各大学のコースによって、高校の時に
「とっておいてほしい科目のリクエスト」
がちがいます。なので、すでに高校の時に、どのあたりの大学のどの科に行くか?を決めておいたほうが、単位を取るときにあまり迷わないで取れます。行きたい大学を自分でインターネットでさがして、大学がリクエストしている科目をしり、取るべき科目を自分で、高校に申請し、授業をうける感じです。もちろん、高校の卒業資格のためのリクエスト科目もあるのでそれも照らし合わせてゆきます。
前にもブログにあげたように、授業は個人で選択制です。
で、取りたい科目が簡単に取れるわけはなく、これも戦ってカルタ取りのように、とってゆきます。大学も同じで、各クラスには定員制があるので、科目をとる時点で、自分の成績は、わるくないのに、科目の定員数が少なくて、クラスにはいれなかったので、留年なんていう話は、どこにでも転がっています。
高校の話にもどすと、今日のものは、Back to school nightというものでOpen campas(誰でも学校にはいれるもの)です。流れとしては、最初にカフェテリア(よーするに、学食)で、校長先生の話を聞き、それから、15分刻みで香穂が受けている授業と同じように、各教室を回り、各教科の先生の説明を聞きます。
香穂がとっている教科は7教科。うち1教科はゼロピリオド(1時間目というのは、1ピリオドという)といって、通常95分の授業を半分の45分で受けます。香穂は一日3教科の授業をこなし、それにプラスゼロピリオドの数学をうけます。なのでスケジュールはA-daytとB-dayという二種類あります。AdayとBdayが交代でやってくる。数学だけは、半分を毎日受ける。
で、すべての教科に2種類の選択支があります。英語という科目にしても英語Honorと普通の英語のクラスの2種類あります。これは、もちろんHonor(オナー)という難しいクラスをとったほうが、大学進学の時に有利です。ところが自分は、理系に進むのに、文系で難しいクラスをとって成績がわるくて、全体の成績平均が落ちては、意味がありません。なので、考えながら取ります。この科目を取るときも親の協力が求められます。
各クラスで行われる話の内容は、成績のつけ方についてで、とてもフェアです。たとえば、宿題が成績の15%をしめる。テストが30%、プレゼンテーション(発表)と授業の参加意欲が20%、出席率は15%、特別なプロジェクトは、20%のように、100点の成績は何がどうやって構成されているのか?を各教科によってちがうので、明確にかいた紙を渡されます。なので、テストの成績さえよければ、OKの日本の高校とは、とても違ってきます。どの教科も放課後もしくは、学校が始まる前に、毎日各教科の先生のクラスで「質問コーナー」みたいな時間が、40分ほどあり、授業がわかりにくかった生徒は、ここへ自主的に向かいます。まぁ本当に自分で全てやらないとダメですし、親が参加しないといけないことがたくさんあるのが、アメリカの公立の高校のようです。