梅しょう先生

三味線の梅しょう先生が今年も演奏にいらしてくださいました。今回は、渡の出身校で演奏していただくことになり、サイコロジストと連絡を取りました。渡がいたクラスには、新しい先生が入り、アリス校長先生は、引退している・・・はずだったのですが、学校に行くとまだいた。どうも保護者から懇願されて、引退できなかったようです。すごぉ・・・。アメリカの保護者パワーは、一人の先生の引退も阻止してしまいます。
私は、サイコロジストを通して、担任の先生にお話していたので、学校全体に梅しょう先生が来ることは知れ渡っていると思っていたし、アリス校長先生ももちろんのこと、ご存知だと思ってました。
ところがっ!この後釜の先生、どうも自分から、孤立してゆく先生のようで、梅しょう先生がくることを学校の誰にも言っていなかったようです。朝私が学校の受付でチェックインしていると、校長先生が私をみつけて。
「ゆみ!!どうしてるの?どうしたの?渡は?」
と、大喜び。
「今日、梅しょう先生がくるじゃない?」
「えっ・・・」
「えっ?聞いてないの?シンシアの後釜の先生にお話したのに・・」
「聞いてないわ。どうしましょう。」
まいったな。まったく。サイコロジストにも後釜の先生に学校中に言うように、校長先生にも言うように。と話しておいたのに。
校長先生、あわてて館内放送で、授業を中止して、カフェテリアに集まるように指示してくださいました。
渡の後釜の先生は、梅しよう先生にお菓子を用意したりパスタを作ったりしています。どうもズレてる・・。
結局、ほとんどの学校の生徒が集まり、演奏会は大々的に行われました。

梅しよう先生は、のってくると、生徒と同じフロアに降りられて、演奏してくださいます。

子供たちも最後は、ガンガンに乗りまくり、無事終了。
渡の後輩たちは?とみると後釜の先生が、おとなしそうな子供だけしか、カフェテリアに呼んでいない。
ありえない・・まだなにもしていないうちから、子供にチャレンジするチャンスを取り上げてしまっています。
梅しょう先生は、障害のある子供にもなれているので叫んだり、立ち歩いたりしてもぜんぜん大丈夫だといっているのに・・。
自宅にもどってから、シンシアが遊びにきたので、そのことを話すと
「とっても悲しいお話ね」
と嘆いていました。
毎年梅しょう先生は、シンシアのクラスにくるたびに、シンシアが、校長にいい、学校のみんなにいって、皆で聞いていた演奏です。せっかくシンシアが残してくれた友好関係もこうやって先生がかわるとひとつひとつ消えてゆくようで、なんか寂しい気がしました。
アリス校長には、
「今度梅しよう先生が来るときには、必ず直接メールするね。私、アリスはもう引退したと思っていたので、今回連絡できなくてごめんね」
と話しました。また来年、今度は、学校のみんなで楽しみましょう。