自閉症児を抱える夫婦の離婚〜Part2〜

自閉症を抱える夫婦の離婚についてきのうから、話しています。
自閉の数の%はきのうあげましたが、今日は、実際に数のグラフをあげています。曲線的には、きのうと同じになりますが、

青が、3歳から22歳までの数。
赤が6歳から22歳までの数になります。
子供が障害がわかった時っていうのは、人それぞれ違うと思いますが、親族全員が、
「そりゃ、大変だ。なにか手伝うことない?」
とすぐに助けてくれるような環境というのは、実は、少ないのではないか?と思っています。親族は、結構グサりと来る言葉を言ってくる場合が多いですね。これを孤独の中で耐えてゆかないといけないのが、発達に遅れを持つ母親業の第一歩ではと思うこともあるほどです。けど、親族のそういう言葉というのは、無知がなせる技というのがほとんどですので、実は、マジメに受け取る必要はないんですが・・。
今回、私が渡辺千賀さんに教えていただいて読み始めている本がこれ。

Louder Than Words: A Mother's Journey in Healing Autism

Louder Than Words: A Mother's Journey in Healing Autism

この著者も離婚組みです。内容は、自閉を抱えた御母さんが、仕事をやめて、数年、いろいろなセラピーに挑戦した結果、息子さんが劇的に症状が減ってゆくというものです。
彼女も冒頭に述べていますが、診断を受けたときは、孤独だった。と。
そうです。孤独なんです。この孤独な時期というのが、母親はとても大変だと思います。自閉をひたかくしに隠していれば、この孤独な時期はさらに延びてゆきます。というのも、自閉は、社会性に遅れがある障害ですので、母親と子供2人で家に篭って、社会性をつけるというのは難しいものがあるからです。社会というのは、たくさんの人たちで成り立っているもののことをいうからです。けど、子供を連れて一歩外にでるとトラブルだらけになります。
この孤独な期間に離婚を考える人が圧倒的に多いのではと思います。あとは、その離婚という事柄に対して、思考の芽をのばして、実行するか、しないか?でもちろん結果がかわるのでは?と思います。
さて、離婚のMLですが、すごいです。一日に何十通ものメールが飛び交います。
離婚に対して、隠そうというのがないこと、離婚ということに対して、罪悪感が日本ほど強くないのかもしれません。けど、母は強し!MLではシングルマザーがもちろんたくさんでてくるのですが、強い御母さんが多いですね。これは、子供も発達の遅れと向かい合った結果、母が得たものなのでしょう。
現在アメリカでは、5.5人に一人が、なんらかの発達の遅れをもってうまれ、サポートが必要であるという結果がでています。
結婚し、子供を産むということは、あたりまえのように言われていた昔とは違います。子供を授かる前に
「もし子供になにかあったとしたら・・・・。」
ということも考えて話し合っておくのもいいかもしれません。これを鼻で笑うような人だと、ちょっと二人三脚の結婚生活っていうのは、厳しいものがあるのかもしれませんね。さて、明日からは、別の話を。