本の紹介と香穂のブログ

Transition(移行期:大人になって社会にでる準備とでもいいましょうか?)に向けてのいい本をみつけたので、紹介です。
トランジションは、カリフォルニアでは、16歳から準備になりました(昔は14歳だったと思う。予算の関係で遅らせたのかな?とも思ったり。)
よーするに普通の学校の勉強だけでは、成人した時には、社会で対応できなくなるので、きちんとそういうこともゴールに入れましょう。というものです。

The Autism Transition Guide: Planning the Journey from School to Adult Life (Topics in Autism)

The Autism Transition Guide: Planning the Journey from School to Adult Life (Topics in Autism)

この本は中学に入った瞬間からTransitionについては準備せねばならず、Transitionにむけたゴールの設定をするように書かれています。なによりもいいのは、各ゴールの担当者(セララピス等)が明確になっていること。
「お母さんがんばって。家族のサポートがなにより大事。」
と言われても、母親は専門家ではないので、全てのゴールをひとつひとつ専門的に学ぶことは不可能。
いったいなにから勉強すればいいのか?とオロオロとしてしまいます。それが防げます。

お勧めの一冊です。


さて娘の香穂ですが、共感覚という障害というのか?特殊技能というのか?が大学で判明しました。自身のブログでもあげています。
昔から色には、敏感だったのですが、私は全く色には無頓着。彼女の言葉で、
「優しい色」や「暖かい色」なんていう発言がでるのがちょっと意味がわからなかったのですが・・。けど彼女の色や音に関する独特の感性のするどさは、一緒に住んでいて、すごいものがあるなーと思っておりました。


彼女の場合は、楽器の音が色に見えるそうで、色には感覚があるものなので、(赤は興奮する色。黒は暗くおちついた色等々)これはいろいろ才能が使えそうですね。

例えば、暖かいスープを売りたいとか言う場合にその宣伝に使う候補の音楽が数曲あったとします。彼女の場合は、それが色に見える訳ですから、暖かい色の音楽を選べる訳ですね。これは誰しも人間潜在的に持っているそうですが、成長とともになくなるとも言われています。なので、潜在的に持っているので、人間の潜在的な感性に訴えるものが選べるということですね。
博報堂さん!こんなところにすごい人材がいますよ!!!(笑)と言いたくなるような感覚でしょうか?
共感覚保持者は現在のところ2万5000人に一人と言われています。


「我が家の教育方針はオンリーワンに近づきなさい。」(←好き勝手しなさいという意味ではない。強みを発揮するという意味に近いですね)
なので、これは彼女にとってはうれしいことだったようです。自身のブログにも書いていますが。たくさんの自閉症の子どもたちにかかわってきた彼女は、自閉症児が持つオンリーワンに近いあの感性の鋭さ、すごさを良く知ってる彼女は、ちょっとうれしかったりするそうです。


香穂に
「えっー!!じゃ、我が家で普通なのは、わたしだけ?」
と言ったら
「我が家では、普通の人が一番危険だな。」
と言われてしまいました。ごもっとも。