明け方帰って来た娘

昨日(というか今日)痛恨のSouthwest 6時間遅れを体験した私たち。
空港では、飛行機が遅れたので様々な物語があった様子。飛行機は機内の半分が大学生。PEPPERDINE大学とUSC(南カリフォルニア大学)が多かったそうです。

LAX(ロサアンジェルス空港)では、飛行機が6時間遅れがわかってしばらくしたら、泣き出した子がいたらしい。香穂は心配で見ていたら、10歳と7歳の兄弟で、なんと親は居ない。
飛行機が真夜中に出て、明け方着と解り、10歳と7歳の兄弟は、どうすればいいのかわからなくなってしまったらしい。それまでは、しっかりしてた10歳のお姉ちゃんがまめまめしく弟の面倒を見ていたらしい。お姉ちゃんのがんばりの綱が、6時間遅れで明け方到着という予想しない自体に、プチンと切れれたらしい。大学生たちが心配して話しかけようとするのだけど、この子達は背がでかく若い大学生が怖いらしい。
話しかけられるとさらに逃げて泣くので、気がついた大学生は、みな困り始めた模様。結局、香穂が子供達の所に行って、なだめたそうだ。香穂はアメリカ人から見ると、チビです。日本人成人女性の平均より少し低い程度。なので、そっと近寄って、カウンターに行く様に話して、カウンターの人のところに連れて行き、交渉させた様です。えらい!!香穂が通訳するより泣きながらカウンターで子供が話した方が、航空会社も絶対なんとかするもんね。子供達はなんとか歩けたけど、黒髪でアクセントがなく英語を話す香穂にも相当怯えていたみたいです。ちっこいしね。パニックの相手は得意な香穂。少々泣かれても渡のことを思えば、かわいいもんです。

泣いてるお姉ちゃんは携帯を持っていて、その携帯から母親の悲痛な声が聞こえたそうだ。香穂はそれを聞いて胸が詰まったそう。なにかの事情があって、しっかり者のお姉ちゃんに弟を託した母。自分が子供だった頃と重なったのでしょう。結局、この子達は別扱いになり違う飛行機に乗ったそうだ。

さてグンと遅れて、まちくたびれた乗客みんなで飛行機にのったけど、大学生は機内半分から後方に乗っていたらしい。機内の半分が大学生。乗るとみんな嬉しいので、他大学とか関係なく話したりしていたそう。香穂の両サイドにのった男の子は、座ったとたん爆睡。到着してもまだ寝てたそう。なので、サンフランシスコに着いけど、まだ爆睡。通路側の子は起きていたので、
「ごめん、おりたいから通して」というと、
「えっ?」と言われて、
「いや、飛行機着いたよ。だから、私、おりるから。」
「えっ?」
という会話がつづいて、
「あなたも降りないと、着いたんだよ。」
「あぁぁぁ、、、そうだ、着いた。電話しなきゃ。」
くらいみんな呆けてたそう。香穂が立って動いたら、機内アナウンスがあっても立たなかったみんなが
「立って降りる。」
という事に気がついて、機内の半分を閉める大きな体の大学生がまったく同時にたちあがったら、機体が揺れたそう。客室乗務員の方が
「同時に立たないで!!!!」
と叫んでいたそう。
サンフランシスコに着いたら、みんな飛行機をおりるなり、カウンター近くの椅子に座り、母親に電話しているのだけど、電話がつながると、
「今、着いたぁ。」
だけいって、気が抜けたみたいで死んだか様にパタンと寝た子もいたそうだ。香穂が
「あの子どうなるんだろう。私は先を歩いていたので、後ろにはもどれなかったけど。」
といっていた。乗客はみんなふらふら。目にクマできてるし。疲れ果ててるので、ゾンビのような大学生がどんどん降りてくる中で、巨大な背の後ろに、香穂が出て来た。他の学生に比べて元気です。
「これはヤバいと思って、のってすぐに寝た。飛行機の着地があまりにすごい振動でお尻が痛くて起きた。」というだけあり、元気。家までつれて帰りました。
洗ったシーツを1枚だけかけるのを忘れて居たので、話しながら
「もうすぐ渡が起きてくるから、鍵をかけて寝なさいね。渡に起こされない様に。明日(今日から)スケジュールがビッチリなんでしょう?がんばりなね。」
と伝えたら、さすがに香穂もそうだね。と寝る準備。
すぐに渡が入れ替わりで起きてきたので、弁当を作る。ちょっと遺伝性の高血圧がでてきてるので、体に優しい弁当で、8種類のおかずが入っている。結構大変。
渡はお姉ちゃんが帰って来た事に気がついてない模様。このまま、香穂を起こさない様に大学に連れて行く事が大事。
うまく連れ出せました。
さぁ。私も仮眠して、会社へ出勤です。渡には。
「お姉ちゃんには、大学が終わってから午後に会おうね!」
と話しました。

午後。
渡が大学から帰ってきました。
久しぶりに会う渡と香穂。うれしそうな渡です。なんだか、満足してる。

よかったねー。香穂も大変だった日々のことが癒されつつあります。
さて、あと数日。思いっきり楽しんでねー。