自閉症の息子が映画をみるということ

お姉ちゃんが卒業して家にいるので、渡は一緒に映画を見る事が多い。
先日みたのは、
Argo
これは解りにくい。私でもむずかしかったです。
1979年から1980年に起こったイランアメリカ大使館人質事件のカナダの策謀についての映画です。実話ですね。

私も渡も頭に??マークがついたので、香穂がさっさと説明。渡でもわかるように絵にしてくれました。


イラン、アメリカ、カナダがかかわるので、うまくかいてくれています。特にイランの怒り具合が渡でも解る。 "Oh! So mad!"
とか口走っておりました。こういうちょっとした助けがあると、渡でも映画が最後まで見れます。

あまりここで書くのもネタばれになるので、ご覧くださいませ。
ちなみに、

2013年2月24日第85回アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、編集賞を受賞

しております。

さて、娘が書く絵は渡の視覚支援になるのです。渡はやはり複雑な部分がわからないわけで。
たとえば、現在私は頸椎椎間板ヘルニアと骨の奇形の為に右半身が痛いのですが、渡は、私の荷物持ちを手伝わないということに香穂は非常に腹をたてて怒っている訳です。一度手伝えばなおったと思うのか、終わりだと思うようで、2回目を手伝わない。
香穂にしたら、

アメリカ人男子たるもの、女に荷物を持たせるなんてあり得ない。

ということのようです。
で、書いた絵がこちら。左から、下、そして右側へとすすみます。

これは私の痛みが左端の温度計のようなグラフにかかれていて、(右上の御姫様は今のところ割愛)
渡がひとりで荷持つももたずにどこかにいくと私の痛みの温度計は、爆発状態になり、大好きなプリンセスが
「あんた、ありえんし!!」
みたいに驚くという絵です。

ところが荷物もちを毎回手伝うと、

右下の私のようになり、上のお姫様は
「なんて素敵なのぉ!」
と感動するというストーリー。
荷物、ここ数日持っておりません。
ありがとう。香穂&渡

お姫様にご登場いただければ、なんでもうまくいく我が家。助かります。