友達との約束

渡は自閉症職業訓練のプログラムの生徒さん達とfacebookで連絡を取り合い、企画を立てて、スケートにいく予定でした。ところがみんなが次々にキャンセル。結局、スケート自体がなくなってしまった...
凹む渡..。というのも、知的障害もある渡が、Facebookを今どきの学生さんのように上手く使えず、余り好きじゃない。さらに、バスの発着を確認して企画して、必要な金額をはじき出し、みんなに出欠を取りFacebookにあげるとなると不可能に近い。
最近、映画に行く時だけは、なんとか立てれるようになり、渡の担当になりましたが、それでも他の場所だと難しい。
やはり高校の早いうちからfacebookの使い方をIEPゴールに入れるべきだった...。
いれたのが高校の半ばだったので、ちょっと遅かったなーと。

なので、人が立てた計画に乗るしかなく..なので、高機能の自閉症の子がたててくれたアイススケートは、超楽しみにしておりました。
これがキャンセルになった訳ですから、落ち込む渡。
開発リーダーが冗談で、
「僕の仕事の合間に公文の数学を教えようか?」
と言われるとと、目が輝いて、喜びいさんで会社にやってきた。
解らないところを数カ所おしえてもらうとどんどん解けて、結局6時間ぶっとおしで公文の数学をやっていました。
はぁ....。次は国語というので私がかり出されて、説明しながら読んだのですが、やはり感情の部分になるとどうしても苦手。解らない訳です。
なんだかなー。なかなか大変そうだなと思う私。けど、ご本人は、まったく気にせず、黙々と公文をやり続け、結局アイススケートのかわりに勉強を8時間して終了。

帰り道に、ずーっと前から、ほしかった$5の子供用のDVDを購入して自宅にもどった渡。
けど、勉強終えたあとって、普通の人以上に頭を使うからか、はたまたすっきりするのか自閉的な症状が減っている。渡はDVDをいつも見る時は巻き戻しばかりして、同じシーンばかりみるのです。たぶん、視覚刺激がおもしろいのだろう。ところが、今日はいっさい巻き戻しなし。香穂も
「いやー、これはすごいわ。これなら私も一緒に見れる。」
といいながらみておりました。あり得ない事は、ところどころで香穂に質問している。香穂も丁寧に答えて
「驚くわ。」
と言っておりました。
相当頭が冴えて来たんだろうな。よかったねぇ..。じゃ、もっと勉強すればいいのに、と思う母。けど、まーそんなに上手くはいかないですね(笑)