14才の自閉症の少年が不良グループに襲われて気絶したニュース

イギリスの新聞のニュースに14歳の少年が、15人のギャング(8歳から16歳のグループ)襲われて、意識不明になるまで叩かれたというニュースが出ていました。お父さんは、息子さんの傷のあとを写真で公開しています。公園近くの路地で襲われたようですね。


襲われたショーン君は、家から出れなくなって、学校にもいけないそうですが、お父さんは、もう学校にいってほしいとは思わない。ただ引っ越しがしたい。と言っています。

こういう記事を読むともう最後まで読むのが辛いです。
香穂とも前々から話ていたのですが、自閉症児が健常児と一緒に過ごすのが難しい年齢は、中学生の時じゃないかと言ってました。中学生くらいで、悪さをする子供のグループがでてきます。香穂も中学校で、そういうグループの子達があつまって
「今日は、あの特別クラスのやつになにしていじめてやろうか?」
みたいなことを言っているのを聞いたことがあるそうで、それから、数日間は、とても気分が落ち込んだそうです。
アメリカの場合、これを本当に行いいじめをしたら罪が重いので、すぐに停学になる可能性大です。(紙にFワードを書いただけでも停学対象になります)なので、実際には、そんなひどいことはおこらないし、監視の目もあるのですが・・。



私も自閉症児が健常児の中にとけ込むのは、中学生の時期が一番難しいかな?と思います。問題が起る場所で話をすると、学内では、ロッカールーム。体育の服装に着替えるロッカーが、一番もめ事が多いそうです。これは、健常児、障害児問わずです。ロッカー内は、密室になる上に、人が集まるので、そりゃ、無法地帯になるわなーみたいな場所ですね。
香穂も昔ロッカーで3ドルばかりとられたことがあり、(日本円にして300円ほど。ロッカーにおいた鞄の中を物色された置き引きです)それから、二度とお金を学校にもっていかなくなりました。
昔のニュースでも、うちの地元の私立の中学校で、ロッカー内で人種差別的な発言をして、暴力をふるわれていじめられた子供の親が訴えて裁判になっていました。
人手があり、目がゆきとどく小さい私立学校でもあるんですから、公立学校もある可能性大です。


私が地元の公立学校を見学したときには、特別学級の子供と普通学級の子供が体育をしている風景を何度か見ましたが、すぐに特別学級の生徒なんだなーとわかる学校が数校ありました。なにがちがうか?というと、そういう学校は、障害児の子供を体操服に着替えさせずに、私服のまま体育をしていたからです。
これは、あきらかに、ロッカーに入れるともめ事が起る。かといって、特別クラスの子供が体操着に着替えるために別の部屋を提供するのが面倒。という学校の方針が見えました。


気を配ってくれる学校では、自閉症児等の障害があるクラスの子供を保健室で着替えさせてくれる学校もあります。雲泥の差ですね。

まぁ、普通の子供でも中学時代はいろいろあるので、自閉症児だったら、もっとあるっていうことですけどね。

高校に入れば、落ち着くと香穂も言っていました。

こういうことがなくなる中学校にならないと、なかなか安心してマンモス学校に障がいのある子供を入学させるのは、根性がいりますよね。マンモス校は、いまやシリコンバレーでは当たり前になってきています。
早急にこういう問題は、解決してもらいたいもんです。