自閉症の息子に算数を教える方法

渡の数学について多くの方から質問をうけるので、ここにあげておきます。渡は現在、小数点や分数が含まれた連立方程式などを解きますが、複雑になると簡単な足し算などで間違います。これは何が起こっているのか?というと、複雑な式にとらわれてしまい苦手な小数点を揃えるということができなくなるのです。整数と小数点というのは、自閉症の子どももそうじゃない子供さんも算数にけつまずく部分だとも思われます。

たとえば、
0.2+1=1.2
が正しい答えですが。ところが渡は、0.3と答えてしまいます。
右側に数字を合わせてしまうんですね。
これを
0.2+1.0=
と書くと間違わない。きちんと1.2と答えます。

これは、小数点型という表示方法で、

a=1 (整数型)integer
a=1.0 (小数点型)float

という表示方法だそうです。
主にコンピューターの世界などでは、1や2などの整数をわざわざ小数を用いて表示するそう事があるそうです。そうしないとコンピューターには1.0と1の違いが理解ができないとか。。。なんとか。。。

なので、渡は複雑な小数や整数が交わって方程式などを解く場合は、整数は1.0などの小数点型に変換して型を統一してから計算するようにします。

これは、娘も昔よく間違い、小学生の頃はたし算などのひっ算は、縦にも点線のラインをいれていました。それでも間違う場合は、縦のラインを違う色で入れます。

足し算は、まーできましたが、掛け算が問題でした。2桁はできても4桁になるともう汚くなってなにがなにかわからなくなっていました。なので、掛け算もこういうふうに縦に点線ラインをいれます。

最初は間違い効果がわかりにくいですが、数年これでやって行くと縦のラインはいらなくなりますし、間違わなくなります。今ではひっ算は渡のほうが私より確実に間違いなく正確に早く解きます。

同時に筆算をすると、私が間違う。そんな時は渡は、本当にかわいそうな声でこう言います
"You have a big mistake! I'm sorry, Mom."(大きな間違いをしたねぇ。お気の毒にママ)
私は思うのである。
「そんなに大きなミスかよぉ〜!単なる計算間違いじゃん!!」
けど、渡に「お気の毒に。」と言われると結構ヘコむ私です。

やっぱり、これらの事から考えても早く自閉症にコードを書く事を教えるようなセラピーがあればいいのになーと思います。