アメリカのありえない中古車市場

理系の人である開発リーダーが、信号待ちで止まって待っているところに当て逃げされて、はや1ヶ月がたとうとしています。アメリカの事務処理の遅さ、開発リーダーの車の吟味等からまだ次の車を手にしていないリーダー。シリコンバレーで車なく暮らすというのは陸の孤島のようで結構不便です。シリコンバレーで一番発達が遅れているのは、公共交通機関だからです。さらに車がないと、リーダーが大好きなゴルフの練習も行けないしね。

今日は時間が空いたので、中古車のディーラーに車を見に行きたいと言いました。行けばいいじゃない?と思ったのですが、シリコンバレーの大手の中古車ディーラーは、車がなくてはいけない場所にあります。なので私が運転して行く事に。私も興味津々だったので、いろいろ見て回ってきました。


行ったところは、South San Joseのほうにある、その道を数キロに渡って車のディーラーが建ち並ぶという通り。こんな不便なところに車の販売所を作ってしまっては、車が無くなった人はどうすれば?と思うのですが、やはり家庭に車が2台はある。と言うのがシリコンバレーでの基本かもしれません。家族2人なのに車が3台ある人も結構いる地域です。じゃ、車はそんなに安いわけ?と思うのですが、とんでもございません。あり得ない値段でした。

内装が壊れやすく故障が多いと言われるアメリカ車は避けて、日本車から見てみようということになりました。日本車には慣れてるし。まずはニッサンへ。
エクステラ、インフィニティ等々が所狭しと並んでいます。私がどんどん4ドアをみてるとリーダーが
「僕、独身ですから、ドアーは4枚必要ないです。」
リーダーらしい発言。リーダーは無駄が嫌い。なので、自宅の部屋にもソファーやテーブル、テレビなどの家具は無いそうです。桂離宮のようなところを目指すようです。たぶん、今リーダーに、
「二条城に住んでいいよ。中身は家具もなにもないけど。」
というと、喜んで住むかも。

さてニッサンの価格。ニッサン・マキシマが2001年で走行距離は16万kmが大体6800ドルー7800ドル。日本円にして、54万円〜62万円くらいでしょうか?
日本でみてみると・・。16万km走ってたら、車としての価値はないようで、販売されていません。(笑)4万kmだったら、あるのですが、それでも40万ー50万円程度。アメリカの4分の1も走っていません。

トヨタ、ミツビシ、ニッサンマツダとまわりましたが、10万kmを越えて売られている車はザラ。日本じゃほとんど廃車になってるんじゃないか?と思います。それでも8000ドルは簡単に越えています。

リーダーは、たんたんと見て回っていましたが、私はただただ驚き。たしかにリーダーの言うように、自分一人でしか乗らず、他に人が乗らないのだったら、広くて、乗り降り簡単な2ドアーのほうがいいでしょう。かっこいいしね。

けど、リーダーは男の子なのに、なんだか車を見て回ってるのが楽しそうじゃない。
昔、男友達によく車屋に連れて行かれたけど、みんなすごく嬉しそうに見ていたのに・・。
なので、聞いてみた。
「リーダーって車を見る嫌いなの?」
「う〜〜ん・・。嫌いではないですが、車って生み出さない気がするんです。」
生み出さない?
なんだそれ?と思ったのですが、コピューターはソフトや人の為になるようなものを生み出す事ができるそう。それも自分でコードをかいたりして・・・・。Voice4uもたしかに、コミュニケーションが苦手な人のお手伝いをするために生み出されています。へーそういうことか・・・・。
「車が飛ぶんだったらいいんですが・・。」
そりゃそうだ。リーダーは出身学部は航空宇宙工学です。
飛ばない車より飛ぶロケットですね。さらに、リーダーの専門は、熱制御や数値最適化です。
やっぱりアメリカの中古車の値段は数値最適ではないので、おもしろくないのかもしれませんね。リーダーが気に入ったいい車がみつかるといいねー。と思った今日でした。