IEPのプロセスとゴールの設定方法

IEP(個別指導計画)は100日計画とよくいわれます。
簡単なステップをまず

1.エバリュエーションのリクエスト(査定)
2.エバリュエーション
3.IEPの準備
4.IEP
5.IEPのリビューをして不服がある場合には、申し立てる

になります。
エバリュエーションは、具体的に何に対してのエバリュエーションが必要なのか?をきちんとリクエストしないと空っぽのIEPのゴールができあがります。
100日計画といわれるのはここで、エバリュエーションのリクエストをしてから終わるまでに60日の時間がかかります。これは60日以内にエバリュエーションを終了させる事という法律があり、学区が早くに宿題を終わらせてくれることはなく、ぎりぎりにエバリュエーションの結果を出してくるからです。
さらに、IEPも開催のリクエストをしてから15日以内になんらかの返事をすればいいというのがあるので、リクエストしてから、開催されるまでも時間がかかります。出された結果はIEP前に、説明をしてもらう事もできるので、これもリクエスとが必要です。
なので親がきちんと現在我が子が

1.何に困っているのか?
2.何ができないのか?
3.自分たち(子供と親など)のゴールは何なのか?
4.将来どのように過ごしたいのか?

などを明確に記述できれば、充実したIEPになるでしょう。特に難しいのが4番で、こんなの普通の子供でもきまってないのに、自閉症児の将来を見るなんて、難しい数学の証明より大変です。けど、なんとなく、
「幸せに過ごせるように。なにも悪い事をしていない我が子が、けんかに巻き込まれるのは、嫌だし、だまされるのは嫌だ。」などというのはあると思います。これを土台にして考えると、
「じゃ、だまされないためには、子供に対して安全な人を教えてほしい」となる訳で。
街ですれ違った人が話し掛けてきたりしてもその人は安全じゃないのでついてこいと言われても、ついて行ってはいけないことを教えねばなりません。そういうことからも少しづつ設定するゴールがみえてきますね。
さらに、勉強に関しては、やはりお金のやり取りくらいは覚えてほしいとか。
ものを買った時にアメリカではおおざっぱに、クレジットカードの支払い、小切手での支払い、現金での支払いなどがあります。小切手の場合は、チェックブックというものに、記録して行く訳ですが、これも自分で管理できるように指導してほしいなどのリクエストもできますね。

エバリュエーションを学区(学校側)がいう分だけをやっていると、どうしても
「なんだか、簡単に達成できるゴールばっかだなぁ?」とか、
「お教室では、なんだか、簡単な事ばっかりしてるなぁ」
みたいになってしまいます。特に自閉症の場合は、一人一人本当に差があるので、親がきちんと自分の子供の困っているところ、援助が必要な所をのべなければなりません。

ちなみにIEPの時にバイブルといわれている本はこちら。

The Complete IEP Guide: How to Advocate for Your Special Ed Child

The Complete IEP Guide: How to Advocate for Your Special Ed Child

さらにエバリュエーションの時に自分の子供に行われるテストを明確に知るためのものは、こちらです。テストのすべてでがありませんが、内容が書かれています。
The Special Educator's Comprehensive Guide to 301 Diagnostic Tests

The Special Educator's Comprehensive Guide to 301 Diagnostic Tests

さらにカリフォルニアですが、Curriculum guideはこのページの下のほうにありますので、ゴール作成時のご参考までに。